こんにちは!
COOK LOOKスタッフです!
本日紹介するのは、看板のない行列店【コメトステーキ】さんです!
コメトステーキ…
こめとすてーき…
米とステーキ!
美味しいお米と肉肉しいステーキを提供するコメトステーキさん。
今回はそんなお店のこだわりや、お店を始めたきっかけ等、お話を伺ってきました!
ぜひ最後までご覧ください!
▼コメトステーキさんに密着した動画はコチラ▼
https://www.youtube.com/watch?v=th4iHxemuf4
Index
コメトステーキさんは店主の大曽根さんが営む、江戸川区の新小岩駅から15分ほど歩いた場所にあります。
そんなコメトステーキさん。
メニューは『米とステーキ』のみ!
コンセプトはズバリ「美味しいお米」!
「えっ?ステーキは?」って思いますよね?
そうなんです。店主・大曽根さん曰く、ステーキは “付け合わせ” なんだとか。
なぜそうなったのか?
順を追ってご説明します!
今は飲食店として経営するお店ですが、実は以前は “お米屋さん” でした!
元々、お父様が始めたお米屋さん。
大曽根さんは2代目としてその後を継いだのですが、スーパー等の全盛により倒産してしまったそうです…
そのため、店内はほとんど米屋時代のまま。
お金もなかったので、壁紙や店外の看板も自分で塗ったそうです。
軒先のテントに店名がないのは、そういうわけだったんですね。
お父様から継いだお米屋さん。
もちろん、色々手を尽くしたそうですが、無念な結果となってしまいました。
お店の建物はなんとか守ることができ、「ここで何か始めよう!」と考えたそうですが、あまりピンとくるアイデアが浮かびませんでした。
そんな中、以前より親交のあった二郎系ラーメン店『凛(砂町店)』のマスターである、國分さんからアドバイスをもらいます。
「元々、米屋なんだから“米”を売りにしていったら?」
大曽根さんも、その言葉が妙に腑に落ちたそうで、そこから國分さんから色々な提案を受けます。
國分さんは昔、ニューヨークに滞在していたことがあるそうで、その頃によく食べていたという『Tad’s Steakhouse(タッズステーキハウス)』。
【肉】
アメリカではかなりカジュアルなステーキハウスらしく、プレートを持って並んでいると焼かれた肉を提供してくれるんだとか。
しかも2000円以下で食べれるので、若かりし國分さんは本当に好きだったようです。
「そんなカジュアルなステーキ屋が日本にもあればいいのに…」
と、かねてより思っていたそうで、それをそのまま大曽根さんに提案します。
その提案にガツンときた大曽根さん。
ですが飲食店の経験もなかったため、國分さんは一肌脱ぎます。
飲食店未経験の大曽根さんに、「飲食店の一日の売り上げがどのくらいになるのか?見せないといけない。」と考えた國分さん。
自店の定休日である日曜日に、「ピーターギャング(仮名)」と銘打って、1日限定のステーキハウスとして営業をします。
(凛さんの食券機には当時の名残が残っていました。)
メニューは『1ポンドステーキと米』というシンプルな一品。
値段は極力抑えて1,600円!
オープン前は、二人でかなり不安になったそうです。
が、蓋を開ければ、オープン前から完売になるほどの行列ができていたそうです。
そこで、飲食店を始める決意を固めた大曽根さんは、毎晩のように國分さんのお店に足を運び、夜な夜な肉を焼く練習をしたんだとか。
「うちのストーリーは、國分さんなしでは完結しない。」
そう語る大曽根さん。
國分さんへの感謝が伺えます。
猛特訓から約1年。2019年12月1日に満を持してお店をオープン!
(凛さんに残っていたOPEN当時の張り紙)
1600円(現在は1800円)という低価格で、1ポンド(約450g)ステーキとライスがセットで食べれることもあり、滑り出しからお店は好調。
そして2週間ほど経った頃、あるお客さんのツイートがバズり、お客さんが押し寄せます。
それから年末まで、お店は大繁盛!
ですが当時、飲食店を始めてまだ2週間ほどだった大曽根さん。
まだオペレーションに慣れていなかったこともあり、
「地獄だ…こんなに捌けねぇ…」
と思っていたそうです(笑)
お店は大曽根さんが一人で切り盛りしているため、一日にさばける量は限られています。
1度に焼ける肉は4枚。
提供するまでに大体15分ほどかかる為、1度の営業時間内にさばけるのは大体6~8セットほど。
30人前後が上限になります。
※日によって、上限は変わります
その為、開店前の並びのお客さんで、売り切れになることが多いそうです。
すごいですね…
営業の様子を見ていると、提供時に
「メインのライスです!」
「付け合わせのステーキです!」
と声をかけていました。
元々は米屋だった大曽根さん。
やはり、あくまでも主役はお米。
時期によって銘柄も変えているそうですが、提供することが多いのは「会津産のコシヒカリ」だそうです。
曰く、新潟産の米よりも低価格ながら、ポテンシャルはそれ以上!
また、会津のお米は食感がしっかりしていて、甘みも強いんだとか。
確かに、最近はスーパーで見かける機会が増えましたが、以前はコシヒカリといえば新潟!みたいなイメージがありましたよね。
理由を聞いてみると、面白い話を聞くことができました。
大曽根さんも、お父様から聞いた話だそうで、真相は定かではないですが…
90年代初頭に冷夏が原因で起こった「平成の米騒動」。
その頃に、“福島産のお米” を “新潟産のコシヒカリ”と偽って売ることがあったんだとか。
もちろん、今はそんなことはないでしょうが…すごい話ですね…
新潟産はやはりブランドなので、現在も比較的低価格で福島産のお米をいただけるんだとか。
私も“福島産” を “新潟産” と思って食べていたかもしれないですね(笑)
密着を開始した時、大曽根さんは大きな肉の塊を一人で捌いていました。
「撮らなくちゃ!」
と意気込むスタッフに、
「これは付け合わせだから、テキトーでいいですよ。」
と一言。
あくまでも “付け合わせ” なんですね(笑)
「私たちが普段食べる“美味しいステーキ”って、『柔らかくて脂が溶ける』みたいなイメージがあると思うんです。
でも、うちで扱ってるのはアメリカ産の肩ロース。肉の味は濃いんだけど、硬いんですよ。
だから、肉で勝負したら他のお店には勝てないんです。いくら安くても。」
と語る大曽根さん。
なるほど。逆転の発想ですね。
とはいえ、この価格で1ポンド(約450g)のステーキと美味しいお米が食べられるのは嬉しいですね。
お店に入ると、食券機に貼られた注意書きが目に入ります。
1ポンドステーキとライスで相当なボリュームになりますよね。
改めて、大曽根さんに食べ方を聞いてみました。
「やっぱり肉が硬いので、噛まないと飲み込めない人もいるんです。
でもよく噛んじゃうと、満腹中枢が満たされて、すぐお腹いっぱいになっちゃうんです。
だから書いてあるように、噛んだら負けなんです(笑)
食いちぎってやるぜ!って感じで、ワイルドに食べてもらえたらと思います。」
とおっしゃっていました。
なるほどですね。
では、実際に米とステーキをいただいてみましょう!
ほう…
改めて見ると、1ポンドステーキはすごい存在感。
そこにドンっと乗ったもやしがまた、ワイルドだ。
注意書きにあった通り、一口サイズに切って口へ放り込む。
THE・肉
「肉の味は濃い。」と言う店主の言葉通り、しっかりとした肉の旨みを感じることができる。
「でも硬い。」と言う言葉とは裏腹に、そこまで硬くは感じない。
大曽根さんが丁寧にした処理をしていた分、柔らかくなっているのだろうか?
確かに、人によっては好き嫌いが分かれるのかもしれないが、こういうワイルドなステーキ、好きです。
美しい…
メインのライスを、まずはそのまま一口。
米本来の甘みと、程よい食感とふっくら感の調和。
米がメインと言う理由がよくわかる。
これなら塩おにぎりだけでも満足できる。
ニンニクの効いた、醤油ベースのソースで味付けされたワイルドステーキ。
ステーキソースを程よく吸った、シャキシャキのもやし。
ソースに負けない甘さで、しっかりと存在感のあるライス。
相性が良すぎる…
わんぱく少年になった気持ちで、米とステーキ(ともやし)を無我夢中で食べてしまった…
夢中になりすぎて、オンザライスの写真を忘れました。ごめんなさい。
とはいえ、やはりかなりのボリューム感。
若めの女性二人組みは、1枚のステーキをシェアして食べていました。
女性でも安心ですね。
せっかくなので、大曽根さんに “美味しい米の炊き方” を伺いました!
ぜひ、お家で実践してみてください!
ほとんどの方が、軽量カップを使って1合を量るかと思います。
が、やはり誤差が出てしまうため、グラムで量った方がいいそうです。
毎回同じように炊くためにも、これは重要なんだとか。
1合=150g
この量に対して水=200g
無洗米は気持ち多めの方がいいそうです。
お米は非常に水を吸いやすいらしく、一度も洗っていないお米には埃やヌカもついています。
そのため、最初の水につけたままにしてしまうと、そういった余計な物も吸収してしまうので、最初に洗った水はすぐに捨てましょう!
昔は精米の精度も低く、しっかりと洗う必要があったそうです。
ですが、現代の精米は非常に精度が高いんだとか。
そのため、洗えば洗うほど米の旨味が流されてしまうので、1〜2回程度の洗いでOK。
また洗う時は、あまり力を入れず、シャーッと軽く手で混ぜるくらいでいいそうです。
洗ったお米は、量った水を入れ、浸水させます。
ラップをし、冷蔵庫で2時間ほど。
これをすることで、米の芯までしっかり水が入り、炊き上がりがふっくらとします。
(しっかりと浸水したお米は、水を含んで白くなるそうです。)
2時間以降はあまり差が出ないとのことでした!
早炊きにしても、芯が残らないので先に洗っておいて、食べる直前に炊き始めるのもオススメです!
あとは炊飯器のスイッチを押すだけ!
ご飯が炊き上がりました!
最近の炊飯器は、大抵 “蒸らす” 工程までやってくれているそうです!
なので、ご飯が炊けたらすぐに蓋を開け、余計な蒸気を逃しながら全体を混ぜる!
これで均一に炊けます!
さらに炊けたご飯は、できる限り早めに食べた方がいいそうです。
“保温” 状態が続くと、お米が黄ばんでしまい、香りも落ちてしまうんだとか。
なので、炊きすぎた時はできるだけ早く、ラップで包んで冷凍しましょう!
お米屋から転身を遂げたコメトステーキさん。
飲食店になったことで、 “直接リアクションを見れる” ことがやりがいなんだとか。
「自信を持って提供したお米が、お客さんの顔を笑顔にする。
そこは米屋の時から変わってない。
あくまでもステーキ屋ではないので、美味しい肉が食べたい人はステーキ屋にいってください。」
そう語る大曽根さん。
美味しいお米をぜひ、味わってみてください。
Store Information店舗情報
店舗名 | コメトステーキ |
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住所 | 東京都江戸川区松島3丁目34−13 Google map |
電話番号 | |
営業時間 | 11:30~14:00(L.O.13:30) 18:00~21:00(L.O.20:30) 日曜定休 ※営業時間・定休日は変更となる場合がございます。 |
予算 | ¥1,000~¥2,000 |
決済方法 | 現金のみ |
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