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今回お邪魔したのは、横浜市桜木町の飲屋街・野毛で五十五年続く人気中華料理店「三陽」さん!
お店の外観からインパクト抜群!!
“毛沢東も驚く 餃子”
“ギャルのアイドル チンチンラーメン”
“男のロマン ボーボーラーメン”
などなど。変わった名前のメニューが目白押しです笑
そんな三陽さんのとある1日に密着し、人気の秘密に迫りました!
ぜひ最後までご覧ください!
▼お店に密着した動画はこちら▼
Index
三陽さんを語る上で外せないのが、店主の竹内辰男さん。
創業から今も変わらずお店に立ち続け、休みは正月の3日間だけなんだとか。
今も元気な店主に年齢を尋ねると、
「年齢不詳ですよ。万年青春です。
店に立つだけでお金もらえるんですよ。」
と、ユーモアたっぷり笑
そんな店主のユーモアは、お店のいたるところに伺えます。
インパクト抜群の外観には“毛沢東も驚く 餃子” “ギャルのアイドル チンチンラーメン” “男のロマン ボーボーラーメン” などなど、独創的なメニューがたくさん。
そんなお店の歴史について、店主さんに聞いてみました。
三陽さんの始まりは1968年。小さなラーメン屋台から始まりました。
当時はお金もなかったため、それしか方法がなかったんだそう。
野毛には当時から飲食店が多く、中華料理店もたくさんあったようで、
「小さな屋台で勝負をするために、目立つよう看板に色々と書くようになったんだよ。
当時から好き放題書いてたよ笑。」
と店主さん。
独創的なメニューの名前については、
「料理が出るまでの時間稼ぎだよね。料理が出るまでに、メニューをみてお客さんが楽しんでくれたらそれでいい。
ご飯も楽しく食べてもらわないと美味しくないでしょ?怒って食べるご飯なんて美味しくないでしょ?」
なるほど。ただの悪ふざけではなく、おもてなしの精神からこの変わったメニューが出来ていたんですね。
そんな店主さんの気持ちが詰まった三陽さん。
屋台が軌道に乗り、店舗を構えることに。
最初は5坪ほどの小さいお店でしたが、店主の人柄と料理の味で人気に火がつき、多い時には四店舗も構えていたそう。
現在は高齢なこともあり、今の店舗に絞って営業を続けています。
横浜を代表する飲屋街・野毛の移り変わりについて、少しお話しを伺いました。
「今はすっかり綺麗になったけどね。昔は喧嘩や犯罪も多くて、僕もひったくりを捕まえて警察から感謝状をもらったよ。
警察もパトロールに力を入れて、今は安全に楽しめる町になったね。だからこっちから警察に感謝状を送ったこともある。」
と、感謝状を見せていただきました。
さらに、店主さんは街の健全化・活性化のため、絵描きのお客さんに頼み、横浜全体の理想を絵にしてもらったそうです。
『野毛全体を一つのテーマパークにする』
『横浜から羽田までリニアカーを通して、世界への距離を近づける』
『JR桜木町駅の複合ビルについて』
などなど。たくさんのアイデアを見せていただきました。
中でも驚いたのが、2021年に運行が開始した桜木町駅前とワールドポーターズを結ぶロープウェイ。
このアイデアも店主が発案し、市に提案したんだとか。
すごい…!!と感心している取材班に店主さんは、
「自分としての街への貢献の形なんです。こういうことを考えている時間は楽しいしね。自分の道楽でもある。
生きているうちは、ほとんど実現しないだろうけど、これを地獄で閻魔様に見せるんだ。」
と楽しそうに語ってくれました。
現在は高齢のため、鍋を振ることが少なくなった店主。
ですが、お店の味を継承したベテラン料理人の方々が作る絶品料理は、お客さん達に大人気です。
いくつかご紹介します。
ドぎつい下ネタ…かと思いきや、店主さんの地元である愛知県三河。
“チンチン” はその方言で “熱々” ということだそうです笑
タンメン風のあっさりした塩味に、ニンニクのパンチが効いていて一度食べ始めると箸が止まりません!
お酒の締めにも最高の一杯です!
お店の看板メニューの一つ。店主自慢の餃子は、ニンニクのパンチがガツンときた後に、たっぷりと入った野菜の甘味が押し寄せます。
皮は薄めで軽いので、何個でもいけちゃいます笑
ほぼ全てのお客さんがこちらを頼むようで、焼き手の方も「1日に何皿出てるかわからない。」とのことでした。
こちらはおつまみで人気のメニュー。
程よい辛さがクセになり、お酒が進みます。
他にも街中華の定番「レバニラ」や「チャーハン」に「みそ鶏」などなど。魅力的なメニューが盛りだくさんです!
ドリンクメニューも店主のユーモア大爆発!
「性犯罪防止キャンペーン中です!これで変化なかったら精密検査が必要だよ!」
と言って赤マムシ粉末をふりかけて渡してくれたのは “テポドンサワー”。
他にも “おっぱいサワー(焼酎とラムネ)” や “Dカップサワー(焼酎と夏みかん)” などなど。
女性は少し頼みづらいかも…笑
ニンニクの素揚げに、甘ジョッパイ味噌タレがかかったお通し。ニンニクの素揚げをお通しで出すのは珍しいと思い、お話しを聞いてみました。
「僕は昔からニンニク崇拝者なんですよ。ニンニクは健康にもいいし、料理に入れても味が良くなる。
味の素を入れるなら、僕はニンニクを入れるんです。味の素ははじめはいいけど、味もぼやけるし舌も鈍る。それならニンニク。
健康にもいいから、僕は毎朝ニンニクを食べるんです。だからお客さんにもおすすめして出してる。
お客さんも健康ならまた来てくれるでしょ?」
なるほど。お通しだけでなく、料理のパンチを演出していたニンニクも、そういうことだったんですね。
ちなみに、ブレスケアを用意してくれてるので、帰る時にもらえます。安心してください。
(筆者は帰りにもらい忘れて、次の日も家族に臭いと言われました笑)
取材に伺った日曜日。お昼時からお酒を楽しむお客さん。宴会のお客さん。夜は野球観戦帰りのお客さん達で溢れていました。
先述した通り、以前は4店舗もお店を構えていたという三陽さん。
人気の秘訣・商売の秘訣を聞いてみた。
「美味しい料理を作って出す。それだけですね。
でも、うちは客単価も低いから、こちらから料理をおすすめして、迷う時間を減らしてあげたりはしてますね。」
と語る店主。
確かに、お客さんにお話しを聞いても、
「注文したことないですね。」「社長が勧めてくれたものを食べる。」「全部美味しいからなんでもいい。」
と絶大な信頼をおいているお客さんがたくさんいらっしゃいました。
“料理が美味しい” という飲食店には欠かせない基盤がしっかりしていて、かつ店主さんの人柄があるからこそ、ここまで人気の繁盛店が生まれたのかもしれませんね。
現在82歳ながら、今でもお店に立ち続ける店主さんに、お店のこれからについて伺いました。
「娘がいるんだけどね。継がせるわけにはいかないからね。苦労を残したくないしね。男だったらいいんだけど笑
代替わりの準備もしてはいるんだけど、体の動く限りは続けたいね。マラソンと一緒ですよ。終わりはない。
体が動かなくなった時が終わりです。」
そうにこやかに話してくれた店主さん。
この地で55年間も続く人気の中華料理店は、ユーモアあふれる魅力的な店主さんと、お客さんの掴んで離さない絶品中華のお店でした。
Store Information店舗情報
店舗名 | 三陽 |
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住所 | 神奈川県横浜市中区野毛町1-36 Google map |
電話番号 | 050-5600-9548 |
営業時間 | 11:00~23:30 (営業時間は変わることがあります。詳しくは店舗へご確認ください。) |
予算 | 昼:~¥1,000 夜:¥1,000~¥2,000 |
決済方法 | カード可 電子マネー可 (交通系電子マネー(Suicaなど)) QRコード決済可 (PayPay) |
URL | https://www.sanyo-yokohamachuka.com/ |
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