どうも!COOKLOOKの阿部です!
本日も食覧ありがとうございます!
今回は、親子4世代続く創業110年のカツ丼の名店【小春軒】さんに行ってきました!
初代の小島種三郎さんは
内閣総理大臣でもあった山縣有朋の専属の料理人をしており、
唯一無二のカツ丼を考案し、
多くの人々がそれを目指してこぞって食べに来るほど人気の商品。
“気どらず美味しく”という言葉をコンセプトに、
流行りに合わせず、昔から変わらないお店として営業しており
4代目が鍋を振るい、息子の次期5代目と連携プレーを魅せる厨房にも注目するのも
お店の楽しみである。
110年続ける洋食屋のこだわりや歴史について書いていきます。
戦争の時のことやカツ丼の秘話などが知れます!
それでは、食覧楽しんでください!
取材動画はこちら:https://youtu.be/u204bil4z5U
カツと言えば、2度低温揚げをして頂く白いとんかつがありましたね!
サクッとした衣からジュワっと脂が出てきて
その脂もゴクゴクと飲めるほど美味しい脂でした!
こちらも是非、食覧してみてください!
Index
【小春軒】さんは明治45年創業の洋食屋さんで、
創業当時から、今のお店がある人形町駅近くで営業している。
人形町駅のA2出口より徒歩2分という近さにあります!
又、日本橋や室町、東京駅方面も近いのでプライベートでも行きやすい所です!
東京メトロ日比谷線と都営地下鉄浅草線が通っていますが、
近くに半蔵門線の水天宮前駅などもあるので副都心方面からも来れますね!
人形町駅A2出口を右に出て150mほど歩き、
老舗の親子丼発祥のお店【玉ひで】さんを越えると【小春軒】さんが見えました!
【洋食 小春軒】と書いてある看板が目立ちますよね!
字体も和風な感じがあり、日本の【小春軒】と訴えているようにも思えます。
看板にも創業明治45年と書いてあり、
その下には西洋御料理と書いてありますね。西洋御料理?
洋食とかは聞いたことあるが、西洋は聞いたことないなと思い調べたところ
西洋は、東洋の対概念。
歴史的にはユーラシア大陸の西端と東端に数千年にわたる二つの文化圏が存在し、
現代日本語では二つの文化圏を西洋と東洋という概念で表現する。
という意味だそうで、簡単に言うとアメリカやヨーロッパのことだそうです!
暖簾もモノクロとシンプルなもので、外観全体的に統一感もあっていいですよね!
【小春軒】さんの暖簾をくぐると、落ち着きのあるが広がっていました。
テーブル席が4卓程あり、取材時は2人組もお客様など
団体で来る日も普段はいるそうです!
取材時には、満席で戸を開けた途端すこし圧倒されちゃいました(笑)
厨房の手前にはカウンターがあり、5席ほどありました!
取材時にもお1人様のお客様がお2人ほど座っていたので、
一人でも来店しやすいお店です!
【小春軒】さんは、1912年から110年続く洋食料理屋さんで、
現在の店主小島祐二さんは4代目となっており、
今回、祐二さんに【小春軒】さんのこれまでの歴史についてお伺いさせて頂きました!
こちらが4代目店主の小島祐二さんで物腰が柔らかく、
最初から最後まで優しく接してくれて様々なお話も聞かせて頂けた。
【小春軒】さんの初代店主の小島種三郎さんは
明治28年からコックの見習いとして料理を学び始めたそうで、和食も洋食もどちらも学んでおり
第3・9代の内閣総理大臣でもある山縣有朋の専属シェフとして働いていました!
内閣総理大臣になる人の専属シェフをしていたって凄すぎじゃないですか?
そんな人が出したお店だったら尚更気になってしまいます!
又、山縣さんが国の政治の会議をするときに当時椿山荘を使っていたようで、
その時にも初代店主さんは椿山荘の料理人として働いていたそうです!
そして、初代の種三郎さんは結婚を機に人形町にお店を出すことを決め、
【小春軒】をOPENしました!
店名の由来は初代の奥様が“はる”さんという名前で“小島”と“はる”をかけて
【小春軒】という名前にしたそうです!
又、本当は銀座もお店を出す候補地として考えていたそうだが、
人形町も栄えていたこともあり人形町に決めたようで
4代目の祐二さんは「銀座にしといてくれれば少しは楽できたのに(笑)」と
笑いながらなげいていました(笑)
小話ですが、
人形町は昔、芝居小屋があったり、芸者さんがいたりして、
近くには吉原などもあり、料亭などが多く栄えていた町の1つでしたが、
今は芸者さんも3人くらいしかいないそう。
初代の種三郎さんは、お店の開店に合わせてカツ丼を考案した!
【小春軒】さんのカツ丼は今よく見るカツ丼ではなく
“唯一無二のカツ丼”とも称されるものになっていて、後に詳しく説明します!
今のカツ丼のイメージだと卵でとじているイメージはあるが、
昔は卵は貴重な食材の1つでもあり、卵を水で薄めて使うお店が多かったそう。
しかし、初代の種三郎さんはこだわりを持ち続け、
1個の卵をしっかり使ってカツ丼を提供していたそうです!
今と昔では洋食屋のイメージは全く違うものであった。
今は、外に出ればどこでもリーズナブルな価格で食べれる洋食屋さん。
昔の洋食屋は高級なお店のとしての位置づけがあり、
記念日やお見合いの席に使っていたりしていたそうで、お座敷のある洋食屋が当たり前でした。
【小春軒】さんも今はないが、
昔、座敷席があり祝いの場の席として多く使われていたそうです。
【小春軒】さんでは1940年頃に戦争がはじまり、
その時に人形町付近は強制疎開になってしまい1度政府に土地を買い上げてもらった。
初代の種三郎さんが栃木出身ということもあり、栃木に一時的に戻っていました。
そして、戦後に戻ってきたが
元々あった【小春軒】さんの場所は取り戻すことが出来ず、
真向かいにある、初代が隠居してたばこ屋をやりながら住んでいたところのみを取り戻した!
元々は今ある【小春軒】さんの向かいにお店があったんですね。
今は向かいに飲食店らしきお店がありました!
栃木に住んでいたころは、
お米と着物などの等価交換が当たり前で、持って行った着物のほとんどをお米に交換して
暮らしていたそうです。
戦後に戻ってきた際にはカツ丼はやっておらず、
3代目の幹男さんが25年前くらいにもう一度カツ丼をやりたいと考え、
4代目の祐二さんと話し合ったそうです!
店内には“小春軒の歴史”というものが貼ってありました!
3代目の幹男さんは初代の種三郎さん初孫として生まれ、
当時長男しか人間じゃないくらいの扱いが当たり前だったということもあり、
種三郎さんは幹男さんを凄く可愛がっていたそうです!
そこで、幹男さんもその恩を忘れず、
おじいさん(種三郎さん)は復活させたら喜んでくれると考え、
2人で何度も試行錯誤していました。
しかし、二人ともレシピを教わっていたわけではなかったので
記憶と味を思い出して、二人で相談しながら昔のカツ丼を復活させられました!
3代目の幹男さんのお写真が店内に飾られており、
日本橋の飲食店界隈で凄く人気者だったそうで、
今でも昔から付き合いのある方たちが来店してくれるそうです!
110年間もの長い年月で愛され続ける【小春軒】さんの
こだわり気になりますよね!
幹男さんの奥様にも一緒に今回はお話を聞かせて頂きました!
カツ丼を復活させた当初は、
今よく見るカツ丼が主流になっており、
お客さんがカツ丼を頼んでも「これカツ丼じゃないよ」と言われることもあったそうで、
なかなか浸透しづらかった困難もあったそうです。
どんなカツ丼か楽しみですね!
【小春軒】さんでは、
流行っていた料理などは試すこともあったが
やはり自分たちはこうでないとという気持ちが打ち勝ち、
昔のままを継続していっているそうです。
“小春軒の歴史”の一番下には、「気どらず美味く」という文字が書かれており、
まさにこれをコンセプトにやっているそうです!
変に自分たち凄いんだぞということは感じさせず、
当たり前のことを当たり前にやっている
【小春軒】さんだからこそ使える言葉です!
例えば、揚げ物を揚げているときに、
パン粉が黒い玉になってしまう時ってありますよね?
その時にはしっかり1つずつ取り除いており
小さな差ではあるが、ちゃんと美味しい料理を提供することを考えているからこそ
細かい作業抜かりなくやっているのが【小春軒】さんです。
【小春軒】さんでカツ丼に使っている特製ソースは
正しい分量までは聞けていませんが、
ブイヨン、みりん、醤油、砂糖、デミグラスを使っているそうです!
これは受け継がれた秘伝の味でこれがないとカツ丼は成り立ちません。
又、昔から継続していることとしては、
ラードを使っていることで、美味しく揚げられるように、
夏冬で割合を変えており、夏場はラードオンリーで
冬場はラードが固まってしまうのでラード9:サラダ油1を使っているそうです!
【小春軒】さんで豚肉に譲れないこだわりがありました。
【小春軒】さんで使っている豚肉は
2つの肉屋さんで競って頂いて、いい肉を出してもらってるそうで
ダメな肉があれば違うのところでという形にしている。
変に、ダメな肉を受け入れても
どんどんダメな肉を提供されてしまう可能性があるので
しっかりと比べて判断しているそうです!
さらに、【小春軒】さんでは豚肉にはロスを出していない。
豚肉は脂が美味しいと4代目の祐二さんがおっしゃっていて、
カツ丼では脂少なめ、とんかつではなるべく脂を残すこだわりがあるが、
切った脂はラード油として使い、
いらなくなった筋はブイヨンで特製ソースへと使っているようです!
又、とんかつやカツ丼で使えないが
良いサシが入ってる部分はカレーに使ったり、
脂が抜けているお肉はオムレツの具にしたりなど色々な場面で活用しているそうです!
そんな沢山のこだわりを持っている【小春軒】さんのメニューを紹介していきます!
メニューにも“気どらず美味しく”と書かれているように
美味しそうなメニューが並んでいますね!
小春軒特製カツ丼(¥1,300)や特製盛合せ(¥1,500)は人気商品で
取材時にも頼んでいるお客さんがたくさんいました!
大きなメニュー表がカウンター上にもあります。
カジキマグロバター焼き(¥900)や鮭フライ(¥900)といった珍しい料理や
カツカレー(¥1,000)やオムレツ(¥800)といった無意識に食べたくなってしまう料理もありますね!
さらに、季節物としてカキを使った料理も置いていて、
夏はアジフライや冬には鱈を使った料理も出しているみたいですよ!
こういのも食べてみたくなりますよね!
今回は、【小春軒】さんでは
人気かつ一押しのメニューを2品頂くことにしました!
又、今回も調理シーンを見せてもらい、
その風景はYouTubeで見ることが出来ます!
4代目と5代目を引き継ぐ息子さんの
厨房での連携プレーはさすがなものでした!
まず、最初に頂いたのは
小春軒特製かつ丼(¥1,300)です!
こちらの商品はメニュー表に書いてあるように
しじみ汁が一緒に付いています!
こちらが小春軒特製カツ丼です。
昔は批判されたこともあったカツ丼ですが
見た目からして美味しそうなのは間違いないです!
ご飯の上にカツが乗って、
その上にデミグラスソース、半熟目玉焼き、
玉ねぎ・じゃがいも・人参・グリンピースの
彩り野菜を煮たものが乗ります。
普通のカツ丼だと卵でとじているイメージですが、
【小春軒】さんのカツ丼はとじないカツ丼です!
卵の黄身を割り、
全体に黄身が馴染ませ一口食べてみると
口の中では様々な味わいが
嫌に交わるわけではなく、それぞれが協調しあっていて
最高な味わいが広がっていました!
カツは肉の旨味がしっかり出ていて
そこに卵とデミグラスソースのコクが乗ってきて
より旨味が強く引き出されていました!
野菜が一緒に乗っているカツ丼は初めてだが
野菜の食感がより食欲を奮い立たせてくれるので
箸が止まらず食べてしまいました!
又、しじみ汁もしじみの旨味風味がたっぷり出ていて
口の中や気持ちすらも落ち着かせてくれました(笑)
次に頂いたのは特製盛合せ(¥1,500)です!
こちらはメニューに記載がある通りライスが付いているのと、
¥100でしじみ汁も注文できるので
追加で注文する人も多いようです!
こちらが特製盛合せです!
写真でも分かるようにたくさんの具材がお皿に乗っていて
まさに特製という名前があう料理ですね!
盛合せの中には
海老、白身魚、ホタテの魚介のフライと
メンチカツ、1口カツの肉のフライ、
カジキマグロ・イカバター焼きなどが入っており、
自然で育った様々な食材が楽しめるようになっていました!
早速、頂いてみると、
フライは小さな衣がサクッとした食感をもたらし
具材それぞれの美味しさをより引き立ててくれました。
ラードで揚げていることもあり
旨味とコクが凄く伝わってくるのがこの盛合せの特徴でもあります!
このようにフライはやっぱりソースをかけて食べるのがいいですよね!
より、フライの美味しさも引き立ちます!
又、注文が入ってから全ての具材の調理を始めていて
調理工程や揚げる時間などが違うのだが
全てがアツアツで一番いい状態で食べることが出来ます!
どのフライ、グリル、ソテーも美味しく
全てが満足いく味わいの盛合せでした!
ごちそうさまです!
【小春軒】では“気どらず美味く”をコンセプトに
皆さんにこれからも美味しい料理を届けていきたいと思いますので
是非、食べに来てください!
4代目の祐二さんに今回様々なことをお聞きさせて頂きました!
料理の腕前ももちろんピカイチですが、
人形町の様々な飲食店と仲良くさせてもらっているそうで、
みなさんに愛される人柄も凄く感じられて
より良いお店だなと思いました。
今回も食覧有難う御座いました!
Store Information店舗情報
店舗名 | 小春軒 |
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住所 |
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1丁目7−9 小春軒 東京メトロ日比谷線 人形町駅A2出口 徒歩1分 都営地下鉄浅草線 人形町駅 徒歩3分 東京メトロ半蔵門線 水天宮前駅 徒歩3分 Google map |
電話番号 | 03-3661-8830 |
営業時間 | 11:00~13:45 17:00~20:00 定休日 日曜・祝日 |
予算 | ¥1,000∼2,000 |
決済方法 | 現金 WAON、nanaco、楽天edy、ID Suica、Pasmo、icoca など |
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